サステナブルツーリズムとは?未来型ツーリズムはどんなスタイル?

観光
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サステナブルツーリズムとは

サステナブルツーリズムとは、「持続可能な観光」という意味です。サステナブルは「持続可能な」という意味です。サステナブルの語源や意味については以下のページが参考になります。

観光地の自然環境や資源、文化や住民の生活を損なうことなく配慮し、その地域の特性などを生かした観光をサステナブルツーリズムと言います。

この考えは1995年に世界観光機関など三者が表明した「観光産業のためのアジェンダ 21」に基づきます。以下は石井昭夫氏監訳の「観光産業のためのアジェンダ 21」の翻訳文です。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~aki141/agenda21.pdf

・地域の自然環境を保全
・地域の資源を保全
・地域文化を保全継承
・地域住民の生活にメリットを与える

サステナブルツーリズムはどうして注目されるようになったのか

最近サステナブルツーリズムが注目され始めたのは、観光業が観光地の自然環境を破壊したり地域社会や住民の生活を脅かしてきた経緯があります。

また2015年に国連がSDGs(持続可能な開発目標)を採択したことにより観光においても機運が高まっています。SDGsについては以下の記事が参考になります。

マスツーリズム

第二次世界大戦後の経済成長によって、富裕層が楽しむ観光が一般層にまで広がり大衆化したことにより、自然環境の破壊や地域文化の衰退や治安悪化による住民の生活がおびやかされるなど各地で問題が発生した。

・自然環境の破壊
・地域文化の衰退
・治安の悪化
・過度な商業化

オーバーツーリズム

観光地の地域のキャパシティに対し流入する観光客の数が圧倒的に多いことによる問題も増えています。例えば日本では京都などで渋滞が慢性化するなど、またヴェネチアでは大型観光客船が到着すると地域のトイレが不足して下水処理が追いつかないということも発生しました。

・渋滞や騒音
・インフラ整備の負担
・ゴミの増大
・ゴミやタバコのポイ捨て
・景観の悪化
・治安の悪化

サステナブルツーリズムの取り組み施策の例

サステナブルな観光地ではその地域の自然特性などを生かしてアウトドアアクティビティや歴史のある建造物や施設の見学、国立公園などの散策などをツアーなどに取り入れます。

また地域内への入境制限をしたり、域内での移動を電気自動車などの利用を促し排ガスを抑制したりします。

ホテルなどではリネンをオーガニックのものを使用したり、レストランでは地元の生鮮品などを使った料理を提供するなどの施策をとります。

・自然を生かしたアウトドアアクティビティ
・歴史ある建造物などの見学
・国立公園などの散策
・入境制限
・電気自動車の利用促進
・地域の伝統文化を取り入れる
・オーガニック素材の使用
・地産地消

サステナブルツーリズム国際認証とは

サステナブルツーリズム国際認証とは、国連が推進する持続可能な観光を指標化し、サステナブルツーリズムの達成の目安となる指標です。世界共通の認証なので、認証をとるとその地域がサステナブルであると認識され良い印象を内外に与えることになります。

認証があることにより海外の旅行会社からも注目され、観光客が増えるなどインバウンド効果が期待できます。

世界のサステナブルツーリズム国際認証を取得している地域

世界でサステナブルツーリズム認証を取得している地域は現在のところ以下のとおりです。それぞれの地域をクリックすると別タブでGoogleMapが開きます。

アイスランド

スペイン

メキシコ

オーストラリア

ニュージーランド

日本エコツーリズムセンター

残念ながら日本にはサステナブルツーリズム認証の窓口機関がありません。サステナブルツーリズム認証を取得するハードルが高くなっています。そこで日本エコツーリズムセンターではサステナブルツーリズム認証取得の支援やサステナブルツーリズムを広めるためのセミナーなどの開催など活動を行っています。

具体的なサステナブルツーリズム事例

群馬県みなかみ町|利根川流域を利用してラフティング

水上温泉や猿ヶ京温泉など豊富な温泉地で、最盛期には宿泊客が年間150万人を超える賑わいをみせたみなかみ町ですが、約半数まで減少してしまいました。

観光客を取り戻すべく自治体でラフティング事業を開始。利根川流域はラフティングに向いていました。ラフティングはラフトという小さなゴムボートで急流の川を下るアウトドアレジャーです。次第に若者を中心に観光客が回復しました。当初はゴミ拾いや消防団参加など地元住民との連携を行い信用を得てきました。

現在は和太鼓や田植えなどの体験ツアーなども人気です。

以下はみなかみ町の観光ページ

沖縄県東村|マングローブ自然観察など観光資源を活かす

過疎化した村だった東村は自然環境に配慮したリバートレッキングやマングローブカヌーツアー・マングローブ自然観察などの観光資源を最大限にいかしたツアーを行い、リピーター観光客も増えました。沖縄での文化や生活を体験するため民泊をすすめ三線体験なども行っています。

以下は東村のホームページです。

サステナブルツーリズムまとめ

まだ日本ではサステナブルツーリズム認証を取得した地域がないですが、今後認証を取得することは、とてもメリットがあることだと確認します。

サステナブルホテルについては以下の記事で説明しています。

 

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