これからの時代を担っていく最近設立したスタートアップ企業は、どこを攻めどこを守っていこうと考え行動しているのだろう。新たに誕生した、いま活躍するスタートアップ企業をピックアップしてみた。
株式会社Sunda Technology Global(スンダテクノロジーグローバル)
会社名:株式会社Sunda Technology Global(スンダテクノロジーグローバル)
所在地:京都
設立:2020年3月
製品・サービス概要:
Sunda Technology Globalは、アフリカで従量課金型自動井戸水料金回収システム「SUNDA」を製造・販売しています。このシステムは既存のハンドポンプ井戸にユニットを設置することで、モバイルマネーを用い従量課金型の自動料金回収を可能にします。水問題に悩むアフリカの水環境改善に向けて、日本のものづくりと連携し量産体制を構築しているテックカンパニーです。
株式会社Gaia Vision
会社名:株式会社Gaia Vision
所在地:東京
設立:2021年9月
製品・サービス概要:
Gaia Visionは、東京大学生産技術研究所などの研究成果を活用しています。世界最先端の洪水シミュレーション技術や気候科学・水文学・サステナビリティなどの知見にもとづき、気候リスク分析プラットフォームやリアルタイム洪水予測ソリューションなどを提供しています。
株式会社イノカ
会社名:株式会社イノカ
所在地:東京
設立:2019年4月
製品・サービス概要:
イノカは「人と自然が共生する世界をつくる」をビジョンに掲げ、国内有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(水棲生物の飼育者)と、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアがタッグを組み、2019年に創業したベンチャー企業です。飼育者の職人知にIoT・AI技術を組み合わせることで、任意の生態系を水槽内に再現する『環境移送技術』の研究開発を推進しています。海洋生物多様性に関するラボ研究や教育プログラム「サンゴ礁ラボ」など、独自性の高い事業を展開しています。
EF Polymer 株式会社
会社名:EF Polymer 株式会社
所在地:沖縄
設立:2020年3月
製品・サービス概要:
EF Polymerは、インドと日本で検証を続けている100%オーガニックで完全生分解性の超吸水性ポリマー(SAP)を開発しています。このSAPは、従来捨てられていた果物の残渣(例:オレンジの皮)をアップサイクルして製造されています。干ばつ地域の農家の水不足問題解決に寄与しています。
アスエネ株式会社
会社名:アスエネ株式会社
所在地:東京
設立:2019年10月
製品・サービス概要:
アスエネは気候変動問題を解決するためにクライメートテック領域で事業展開しています。その中でも「アスゼロ」は、企業や自治体のCO2排出量を簡単に可視化し、脱炭素のワンストップソリューションを提供しています。SXコンサルティング、カーボンオフセット、CDP、TCFDなどのイニシアチブ報告支援も行い、2,500社以上の導入実績があります。アスエネはサステナビリティ経営を支援し、ネットゼロ社会の実現に貢献しています。
まとめ
2024年の現在、過去5年以内に設立されたサステナブルなスタートアップ企業5社を紹介しました。
これらの企業は、
・アフリカの水問題解決
・気候変動リスクへの対策
・サンゴ礁の保護
・農業における水資源の効率化
・企業の脱炭素化
といった、多岐にわたる課題に取り組んでいます。
いずれも、社会課題の解決に貢献する革新的な技術やサービスを開発しており、今後の成長が期待されます。
これらの企業の活動は、持続可能な社会の実現に向けて、大きな役割を果たしていくでしょう。今後も要注目の企業です。